01SYNCは「待って揃える」機能
How alignment works
未来の音を先に届けることはできないため、早く届いた音を少し待たせ、一番遅い経路へ揃えます。そのぶん遅延は増えますが、配信・録音上のズレを減らせます。
基準クロックソース
「この人のタイミングを正解にする」という基準です。ネットワークビューでは金色で表示されます。
整列出力ごとに設定
モニター出力と配信・録音出力は別々にSYNCできます。練習の聞こえと、リスナーへ届く音を分けて決められます。
まず音質、次にSYNC
音切れがある状態では正確な確認ができません。先に
受信バッファを安定させ、その後でタイミングを揃えます。
02設定前にそろえる3項目
Prepare the session
- 全員がヘッドホンを使う — スピーカーからマイクへ回り込む音は、物理遅延が大きくSYNCの妨げになります。
- マイク遅延を設定する — ツール → マイク遅延自動計測...、またはマイク遅延パネルの自動計測で、入口の物理的な遅れを補正します。
- 通信を安定させる — 音切れする相手の受信バッファを増やし、演奏中に値を大きく変えなくてよい状態にします。
マイク遅延は手入力または自動計測で設定できます。
自動計測では音が鳴ります
スピーカーから短いクリック列を鳴らしてマイクが拾うまでを測ります。モニター出力をミュートしていても計測音は鳴るため、音量と周囲に注意してください。
03基準(クロックソース)を選ぶ
Choose the clock source
ルーム画面のメンバー見出しにある「SyncMon」、または「ツール → SyncMonでタイミングを揃える...」を開きます。
- 表示モードを「ネットワーク」にするメンバー同士の経路と、自分へ届くまでの時間を地図で確認できます。
- 基準にしたい人の丸をクリック選んだ人が金色になります。自分の丸を選べば、自分が基準です。
- または波形レーンの「SYNC基準にする」波形画面では、メンバー・マイク・BGMなど各レーンから基準を選べます。実効の基準には王冠が付きます。
- モニターと配信・録音の行を確認それぞれで同じ基準を使うか、片方を「SYNCしない」にするか決めます。
表示モードからネットワークビューへ切り替えます。
波形タイムラインでもレーンごとに基準を選べます。
誰を基準にする?
| セッション | 基準の考え方 |
| 一人が曲・カウントを主導 | その人、またはその人が送るBGMを基準候補にします。 |
| 伴奏者に歌を合わせる | 伴奏を主導する人を基準候補にします。 |
| 配信者の手元で完成させる | 配信者自身を基準にした構成から試し、配信・録音の波形で確認します。 |
| 迷う場合 | 曲の合図を出し、みんなが追いかける相手を基準にします。曲中は頻繁に切り替えません。 |
04モニターの揃え方を選ぶ
Monitor alignment
まずはこちらピアだけ揃える
他のメンバーの声同士を揃えます。自分の声とBGMは遅らせないので、普段の感覚で歌いやすいモードです。
完全整列全体を揃える(先読みして歌う)
自分の声を含む全体を揃えます。自分の声も遅れて聞こえるため、基準側は表示された時間ぶん早めに歌います。
「全体を揃える」の聞き方
- 自分が基準 — ルーム画面に「先読み ○○ ms」。BGMより表示時間ぶん少し早めに歌い出すと、他のメンバーと揃います。
- 自分がフォロワー — 「モニター整列 ○○ ms」。基準の人も同じだけ遅らせて聞こえるため、聞こえたとおりに歌います。
- 値は曲中に動かないよう固定されます。実測とずれた場合は「更新」で取り直せますが、歌うタイミングも変わります。
- 自分の声が遅れて歌いにくい場合は「ピアだけ揃える」へ戻します。
「全体を揃える」は自声の遅れを伴います
遅れた自声のモニターが苦手な人は多いため、最初は「ピアだけ揃える」、配信・録音側だけ完全整列という構成も試してください。
05バッチリ揃える最短手順
Recommended recipe
- ヘッドホン・マイク遅延・音切れを確認SYNC前の土台を整えます。
- SyncMonを開き、基準を一人決める曲やカウントを主導する人を選び、全員で共有します。
- モニターは「ピアだけ揃える」から試す歌いやすさを保ったまま、他メンバー同士を揃えます。
- 配信・録音出力も同じ基準へリスナーや録音に届く完成音を整列します。
- 短いカウントや手拍子で確認SyncMonの波形タイムラインとテスト録音で、聞こえと保存音の両方を確認します。
- 必要な人だけ微調整全体を変えず、メンバー別補正で詰めます。
モニターと配信で目的を分ける
演奏者は歌いやすい「ピアだけ揃える」、配信・録音は全体整列、という組み合わせが可能です。両方を同じにする必要はありません。
06波形で確認し、メンバー別に微調整
Verify and fine-tune
- 波形タイムライン — 各メンバーの音を同じ時間軸で比較し、バッファの現在値と目標も確認できます。
- ネットワークビュー — 丸の中は、その人の声が自分に聞こえるまでの時間。辺のラベルとマイク遅延の内訳を確認できます。
- メンバー別補正 — 自動補正と手動補正を確認し、必要な相手だけ -1000〜+1000 msで調整できます。メンバーの「⋯ → 音声バッファ・タイミング調整...」からも開けます。
- エコー返し(検証用) — 聞こえた音を片チャンネルで返し、基準側で往復の波形を比較します。必ず片側だけONにします。
手動補正は最後に
先にマイク遅延・受信バッファ・基準を直し、それでも一定のズレが残る人だけを補正します。原因が変わるたびに手動値を積み重ねないようにします。
| 症状 | 確認すること |
| 自分の声だけ遅く聞こえる | モニターが「全体を揃える」になっています。歌いづらければ「ピアだけ揃える」へ。 |
| 誰に合わせるか分からない | ルーム画面の先読み / モニター整列表示と、SyncMonの金色の基準を全員で確認。 |
| 曲の途中でズレる | 音切れ・受信バッファ・実測値の変化を確認。必要なら曲間で「更新」し、曲中は値を変えない。 |
| 特定の人だけ一定にズレる | その人のマイク遅延設定を確認してから、メンバー別補正を少しずつ調整。 |
| SYNCで遅延が大きい | SYNCは一番遅い経路へ待って揃えます。基準の相手の回線・ASIOバッファ・ネット受信バッファを改善。 |
| スピーカー使用者が合わない | スピーカーからマイクへの物理遅延と回り込みが大きいため、ヘッドホンへ変更。 |